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池水のきらめき暮るる茨の実  小夜



季語は 茨の実

バラ科の落葉低木 夏に白い花を咲かせ

実は6~9mmの球形で、秋に真っ赤に熟す

河川敷などによく生える


万葉集では「うまら、うばら」で登場する。

道の辺のうまらの末に這(は)ほ豆の からまる君をはなれか行かむ
丈部鳥(はせつかべのとり) 第20巻 4352

野茨にからみつく豆のように 私に絡みつく君と離れて行かねばならない
防人の歌



薬用になる。

まだ青みの残る実を採取し、日干しにする。

これを永実(えいじつ)とよぶ。

便秘、むくみ、にきび、腫れ物に薬効がある。

栄実エキスは化粧水などにも使われる。


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